返済歴に事故情報があるからといって融資を諦める必要はない

今までに、各種ローンやクレジットといった融資を利用したことがあるという方は多いのではないでしょうか。その際、返済が滞ったりすることを事故と呼びますが、この事故情報は信用機関の記録に残ってしまいます。この記録が残ってしまうと、二度と融資は受けられないのでしょうか?記録はいつまで残ってしまうのでしょうか?どうすればいいのか不安に思う方は少なくないでしょう。意外と知らない返済暦の事故情報についてご説明します!

あなたがクレジットカードを作ったり、各種ローンに申し込む際に、あなたの信用情報が作成されることになります。これは、あなたの氏名や住所といった個人情報の他に返済に関わる詳細な情報が記載されたもので、金融会社などはこの情報に基づいてあなたに融資を行うかどうかを決定します。そのため、マイナスな情報が記載されていれば、あなたのローン審査は通らなくなってしまいます。返済が遅れてしまったり、自己破産などを行った場合はマイナスな情報として記載されます。

マイナスとなる事故情報には延滞、自己破産(債務整理)、強制解約、代位弁済などがあります。延滞とは、返済期限前に返済を行わないことです。だいたい2ヶ月以上の延滞があるものについて、信用情報に記載されるといわれていますが、実際には1日送れただけでも延滞したことには変わりありませんので注意しましょう。自己破産とは、任意整理や法的整理を行うことで、官報にも記載されます。強制解約とは、金融会社により強制的に契約を解約されることです。代位弁済とは、金融会社ではなく契約している保証会社への債務が残っている状態で、保証会社を付けなければならない住宅ローンなどの場合に起こります。

管理している信用情報機関にもよりますが、延滞は解消後5年程度、自己破産については7年~10年程度の間、記載が残ります。俗にブラックリストなどと呼ばれるものはありません。個人情報や事故情報を記載した信用情報が存在するだけです。クレジットや各種ローン、銀行など、それぞれ加盟する信用情報機関は異なりますが、どの機関も事故情報については相互に照会できるようになっており、このシステムをCRIN(クリン)といいます。

延滞は5年、自己破産でも10年以上経っていれば信用情報の記載から削除され、新しくクレジットカードを作成したり、ローンでの融資を受けられる可能性が出てくるわけで、延滞や自己破産をしても一生融資が受けられなくなったわけではありません。削除されるのは、解消してから5年~10年ですから、返済をしなくても5年~10年で記載が消えるわけではないので注意してください。あなたの信用情報が現在どのような状況であるかは、信用情報機関に問い合わせて確認するしかありません。あまり知られていませんが、信用情報は案外簡単に知ることができるのです。

信用情報機関は全国各地に窓口があり、直接申し込むこともできますが、送料を支払って郵送してもらうこともできます。申込書に氏名や住所、勤務先といった連絡先を記入し、身分証のコピーと手数料を郵送します。手数料分の定額小為替を用意しましょう。直接申し込んだ場合は印鑑が必要となります。後日、電話などで厳重な本人確認が行われますが、これはプライバシー性の高い情報を扱うためです。

最近では、クレジットカードやローンだけでなく、携帯電話の割賦、奨学金なども登録されているといわれています。ローンに申し込む予定がある方や、カードやローンの審査に落ちてしまったという方は確認してみるといいのではないでしょうか。

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