住宅ローンの査定に関わる5つのポイントを知ろう
マイホームを手に入れようと思ったら、ほとんどの人は住宅ローンの利用を考えるのではないでしょうか。住宅ローンには銀行の審査が必要となります。審査により、借入額や金利が決まっていくわけですが、中には融資を断られてしまう場合も…。住宅ローンは誰でも借りられるわけではありません。不安要素のない人にとっては何ということのない審査かもしれませんが、何らかの理由で不安を抱えている人にとっては、審査に有利になることはしておきたいと思うかもしれません。この審査、一体何をどんな風に審査しているのか、気になったことはありませんか?審査の内容や基準を知って、住宅ローンの審査に備えておきましょう!
住宅ローンの査定には、5つの項目が重要であるといわれています。1つ目は年齢です。借り入れ時は20歳以上であることが求められ、完済時の年齢は80歳までとされていますが、50歳の時に30年で完済のローンが組めるかというとそうでもありません。50歳では返済期間のほとんどが定年後となってしまうため、返済期間を短くしなければ借りられない可能性も高いのです。また、借り入れ時の年齢は70歳までといわれていますが、同様の理由により70歳からのローンは難しいといえるでしょう。
2つ目が健康状態です。団体信用生命保険の加入が審査の条件となるためで、健康状態があまりに悪ければ加入できないということになります。団体信用生命保険は団信とも呼ばれますが、これは住宅ローン返済中に契約者が死亡してしまったような場合に、以降は生命保険会社がローン残高相当の保険金を支払い、ローンを完済する制度です。また、団信に加入できなくても借り入れできる住宅ローンもあります。
3つ目は勤務先です。雇用形態や勤続年数で安定性を判断するためで、正社員以外の借り入れは難しいといわれています。勤続年数は長い程有利となりますが、一般的には3年以上が目安です。中小企業には大企業に比べ、審査が厳しくなる傾向にあり、自営業であれば事業の継続年数が3年以上であることが目安となり、収入の安定性を判断するために過去3年間の所得を審査されることになります。
4つ目は年収です。借り入れできる金額は主に年収などで決まりますが、借り入れできる条件の1つに最低年収が存在します。ほとんどが200万~300万円といわれており、400万円以上という場合もありますが、自営業であれば所得金額が審査の対象となり、税金対策などで所得を極端に減らしていると借り入れができなくなってしまうことがあります。
5つ目が借金状況です。 クレジットカードや各種ローンを利用した際に、信用情報として登録されたデータがあり、住宅ローンなどの申し込みがあった時にはこれを照会することになります。そこに延滞や債務整理の記載があれば、借り入れができる可能性は低くなってしまうのです。どこからいくらの借り入れがあるかは、信用情報から全てわかってしまいます。また、現在の借入額は、住宅ローンで借り入れできる金額に影響してしまうので、可能な限り他社からの借り入れ完済しておくようにしましょう。中には、クレジットカードのキャッシング枠も借り入れとみなされてしまうことがあるので、使わないクレジットカードを解約しておく必要もあるかもしれません。
借り入れできる金額は、年収負担率で決まります。年収により返済額は決められており年間返済額÷年収で計算しますが、ほとんどの金融機関では25~35%とされているようですので、実際に住宅ローンを利用するのであればこちらについても確認しておいた方がいいでしょう。