ローンの繰上げ返済ならこれしかないっ、簡単にできる節約

住宅ローンを組んだなら、必ずぶつかるといっても過言ではないのが節約の問題なのではないでしょうか。勿論、安いスーパーや賢い食材の利用方法など、食費を中心に見直しを行っている方は多いはずです。外食を減らし、お弁当に…こまめなオンオフで電気の節約…などなど、一通りの節約は既に試したことでしょう。日々の努力が節約生活を支えているわけですが、もう少し大きくお金を節約したいとは思いませんか?繰り上げ返済を中心に、住宅ローンの支払いを少しでも減らす方法を伝授しましょう!

まず、何といっても気になるのが金利です。変動型は、最初は安くても長期で見ると高くなってしまう可能性がありますが、固定型なら少々高くても一律なわけですから、どちらがいいのか悩みますよね?もし3000万円のローンを35年で組んだとしたら、この差はどうなっていくのでしょうか。なんと、金利が1%違うだけでも、支払う利息の総額は600万円以上変わってしまうのです。固定型で組んだ場合は、実際に借りた金額の1.5倍以上の支払いをしなければならない可能性が出てきてしまいますが、変動型は情勢によっては更に高額な支払いとなってしまうこともあります。

さて、ここで重要になってくるのが繰り上げ返済です。繰り上げ返済は元金に充てられることになりますから、より早い時期に行う方が効果的で、そのためまとめて行うよりはこまめに行う方が効果が高いということになります。5年後に行う繰上げ返済と、20年後に行う繰上げ返済とでは、効果が全く変わってしまうということなのです。定年後、退職金で繰り上げ返済を行う計画を立てている方は大勢いるでしょうが、これでは繰り上げ返済の効果はあまりありません。また、繰上げ返済には2種類あるのですが、皆さんはご存知でしょうか?
一般的な期間短縮型の他に、返済軽減型があります。節約効果は期間短縮型の方が高く、利息の支払いを大幅に少なくしてくれるのですが、返済軽減型は毎月の支払いが少なくなるために、収入や預金額に大きな不安を抱えている場合に非常に有効な方法であるといえるでしょう。

期間短縮型繰り上げ返済の大幅な利息の軽減は大変魅力的ではありますが、そのために貯金をすべて使ってしまっては、いざという時のために困ることにもなりかねません。生命保険を見直して毎月数千円ずつの節約ををすれば、新たに貯金をするよりはずっと楽に貯まるでしょうし、年間では大きな節約になります。また、携帯電話のプランを数年単位で見直すことで、意外と安くなることは多いものです。月の節約が数千円であっても安くなれば、これは思ったよりも大きな効果があります。こういった簡単な節約により、数年でこまめな繰り上げ返済が可能となり、利息の支払いが減ることで更なる節約となるので、1年でも早い繰上げ返済をおすすめします。変動型と固定型といった、金利の問題よりもむしろこちらの方が重要であるといっても大げさではないのです。

住宅ローンの返済額を少しでも節約するために繰り上げ返済を行うなら、できるだけ早い時期に行うのがベターですが、何よりも大切なのは無理な返済計画を立てないということです。また、住宅ローンそのものの見直しを行うことで、より低い金利の借り換えをけんとうしてみてもいいかもしれません。ただし、貯金を全部繰り上げ返済に充ててしまうのはおすすめできません。万が一の事態や、収入が減ってしまった場合、病気やケガをした時にはまとまったお金が必要になるでしょう。住宅ローンの繰上げ返済は、余裕を持って行うようにしてください。

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